イスラエルなら死海こそ、ワールドクラスの湯治場だと思ってますが、日本なら間違いなく秋田県の玉川温泉こそ日本一の湯治場。
秋田・岩手・青森の三県をまたぐ国立公園の標高750mの秘境の地にあり、敏感な人は、玉川温泉へ向かう道中ですでに身体に異変が起こる。
2年前、絶不調の僕は8日間ほど玉川温泉で湯治する目的で初来訪したものの、玉川温泉の手前、40km以上離れた田沢湖に到着するやいなや、強烈な頭痛に見舞われて気絶。
半分意識不明のままチェックインで部屋に搬送状態となり、1日目は温泉に入ることすら出来ずに翌朝を迎えたほど。
今回も恐る恐る近づいてくると、やはり20kmほどの辺りから自律神経に異変が出てきて、頭がボーっと意識がフラついてくる。
ラドンガスを含んだ放射線の影響なのか、それ以上に玉川温泉を取り巻く壮大な大自然のパワーに圧倒される感覚であり、玉川温泉の驚異的な治癒効果は、まずはここの持つ磁場そのものにあると思う。









日本一の湧出量となる毎分8400リットル。
日本一の強酸温泉となるpH1.2。
世界で二箇所、日本では玉川温泉にしか存在しない奇跡のラジウム鉱石(自然放射線を出す薬石)
「北投石(ほくとうせき」
から高濃度のラドンガスとマイナスイオンが噴き出す。
昭和後半の一部の調査データでは、100人のガン患者の70人以上が完治。
ガンは、70%以上の確率で治る。
ガンどころか、糖尿病、リュウマチ、痛風、現代医学では不治の病と言われるあらゆる難病までも治る、まさに万能の温泉。
玉川温泉は、大きく分けて2つの湯治療法がある。
1つは、pH1.2の強酸源泉を使った入浴・飲泉をする方法。
もう1つは、一歩外に出ると、裸足では歩けないほど地熱で熱された北投石の岩盤地があり、ここで岩盤浴をする方法。
これらを組み合わせると、非常に効率的に治療が出来る。
まず入浴・飲泉について。
pH1.2の日本一の強酸は、ハンパなパワーではない。
普通の風邪ウイルスなら30秒以内、コレラ菌も90秒、あらゆるウイルスは3分以内に死滅。
人間も溶けてしまうのではないかと思うほど、入浴直後に全身ピリピリ感じる。
1回5分ほど入れば充分とも言われ、これを1度の入浴で3回ほど、合計30分ほど休みながら入浴を繰り返す。
湯治に慣れた人は、1日4回セットだとかなり効く。
朝起きたら入浴。次に10時頃。次に14時頃。最後は就寝前。
飲泉は、食事30分前に1度に源泉20ccほどを10倍以上、かなり薄めて1日に3回ほど、合計60cc飲むと良い。
温泉と聞くと”リラックス”や”癒される”というイメージがあるものの、一般的に入浴行為そのものは、身体へ負荷をかけるもの。
普通の家の入浴は、150カロリーから200カロリーの消費で、一般温泉でも250カロリーから300カロリーの消費。
玉川温泉は、なんと一度の入浴で700カロリーから800カロリーも消費する。
強酸による全身の細胞への刺激から、ラジウム・ラドンガスによる経皮と吸引の自然放射線によるDNAにまで及ぶ刺激、とにかく身体への一時的な負荷はハンパではない。
そう考えると、唯一玉川温泉のネックといえば、体力勝負なところ。
岩盤浴だけならば、リラックス気分で湯治ができるものの、この強酸温泉をフル活用すると、玉川温泉特有の
「赤いブツブツ」
という現象が始まる。
これは健康な人でも、溜まっていた毒素が表面の皮膚にあぶり出されて、湿疹のようなブツブツが身体のあちこちに出てくるもの。
その位置によって、その人の疾患が分かると言われる。
ガン患者の場合、それはおできのように1cmほどの高さに膨れ上がり、カサブタになって、やがて取れると、ガンも消えている。
でも、このブツブツが強酸温泉に触れると、本当に
「針で刺されるような痛み」
であり、痛みで頭が痺れてくるほど。
それも入れば入るほど、ピークに向けてブツブツは増え、増えれば増えるほど痛みが増幅されるので、ガン患者などは、痛みに耐えながら、涙を流して治療に励む。
それで死の淵から生還できるならと希望を描いて命懸けでチャレンジする人は本当に蘇生する。
僕のいる八ヶ岳のラジウム温泉”増富温泉”でも、これまで多数のステージ4末期癌、余命宣告の人々の生還話を聞いて来た。
というか、温泉にちょこちょこ通っていると、そんな奇跡の治癒話を持つ年長者達と風呂場で会って、たわいもない雑談から、そんなリアルな体験談を聞く機会を頂く。
ラジウム・ラドンは、間違いなく生命を活性化させる。
自然放射線によるホルミシス効果は、自己治癒力を高めるから。
玉川温泉で湯治をすると白血球が異常に増加し、免疫力が極めて高くなり、自ら病を克服するパワーが生まれる。
そのスイッチさえ入ってしまえば、あとはどんな病も克服できるほど、人間には誰もが優れた力を持っており、そのスイッチが、あらゆる条件が加味して入りやすいのが、玉川温泉の奇跡の秘訣。
でも、それを最大限に活かすのは、まずは本人の意識次第。
本気で蘇ろうとする気力なくては、どんな湯治場もどんな治療も焼け石に水。
そして、玉川温泉をはじめ、湯治場の治療方法は、それなりに根気と工夫が必要。
ラジウム・ラドンの効能を知らない人は、この玉川温泉の強酸入浴が不治の病を治すものだと思っているようですが、それは玉川温泉の効能のごく一部分に過ぎない。
生命を活性化させる自然放射線を生み出すラドンガスは、浴室内に限らず、岩盤浴エリア、宿の中にまで大量にある。
宿泊棟の部屋に指輪を置いておくだけで、滞在中に真っ黒になるほど、温泉から噴き出す様々なガスはそこら中に充満している。
だから最悪、温泉に入らずとも、岩盤浴をせずとも、玉川温泉にまで辿り着けば、そこからすでに治療・治癒は始まる。
宿泊棟は、大きくわけて2つ。
玉川温泉と新玉川温泉。
昭和レトロというか、とにかく古くて、部屋も狭くて湯治専門となるのが、昔からある玉川温泉の宿。
でも”大噴(おおぶけ)”という、源泉が噴き出す源泉地のすぐ側であり、あの有名な岩盤浴スペース”地獄谷”も徒歩数分の立地環境。
“本気”の人は迷わず玉川温泉。
ただ、正直なところ玉川温泉の食事はお世辞にも良質なものではない。
食養も兼ねる人は”自炊棟”を選び、自分の身体にあった食事をするのが必須。
軽い観光気分で訪れるなら日帰り入浴や日帰り岩盤浴で十分。
泊まりたければ、新しく出来た新玉川温泉であると、高齢者にも優しいホテル設備であり、部屋も綺麗で食事も玉川温泉よりは少しマシ。
ただし、大噴や地獄谷とは少し距離がある。

本場玉川温泉の源泉は、現地に行けば1リットルボトルやポリタンクで購入できる。
保健所との都合上”飲用水ではありません”とあるものの、当然ながらみんな飲泉で日常的に活用する。
お土産に喜ばれるので是非どうぞ。
なお、本気で不調や病を克服したければ、最低でも3日、次に3週間、理想なら3ヶ月は滞在するのがオススメ。
「仕事が休めない」
「お金がかかるから」
と言って、一歩も踏み出せずにこの世を去った知人もたくさんいるけど、死んだら仕事もお金もない。
とはいえ、それがその人のタイミングだったのだろうけど、まだ役割を残していると思う人は、様々な覚悟を決めて玉川温泉へ。






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