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ホリスティック医学の目指す先は”生と死の統合”

ホリスティック医学の目指す先は”生と死の統合”。

統合医療・代替医療などの分野において知らない人はいないほど、これらの業界における第一人者であり、日本のホリスティック医学の”ドン”である帯津良一先生。

つい先日88歳となったものの、未だにバリバリの現役で現場で活躍しており、作家としても300冊ほど出版、講演活動も精力的にしている。

僕も体調を崩した時にまず手にしたのは、帯津先生の著書であり、たくさん健康についても学ばせて頂き、とても尊敬していて逢いたかった大先生の1人であり、先生と20年以上の付き合いのある鳴海周平さんのご紹介で繋がらせていただくことに。

東大医学部卒、都立駒込病院外科医長という超エリート街道をまっしぐらでありながらも、早くから西洋医学の限界も感じ、4,000年歴史のある中国医学を真剣に学び、西洋と東洋の医学の融合を日本で確立した帯津先生。

その後も気功(太極拳)も会得し、スピリチュアルヒーリングも学び、さらにはホメオパシーも徹底的に学び、帯津先生の病院は、埼玉の川越と東京の池袋にあるけど、両方ともホメオパシー処方をする日本では革新的な病院。

とにかく紹介したらキリがないほど、この国に代替医療における様々な基盤を生み出した偉大な先生である。

…にも関わらず、僕が受けた帯津先生の印象は

「まったく我(ガ)もなければ、こだわりもない」

という、ここまで100%あるがままにすべてを委ねて生きている人は珍しいほど、謙虚とかでもなく、帯津先生は帯津良一として生きている。

「ホリスティック医学のドンともなれば、さぞ健康にも気を遣っているのだろう」

誰もが、普通はそう思うけど、帯津良一先生は

*お酒が大好きで晩酌は絶対欠かさない(それもめちゃ飲む)
*野菜が大っ嫌いでステーキやお魚が大好き(漬物は食べる)

という食生活であり、世に言われる

「飲み過ぎはダメ」
「野菜をたくさん食べなきゃダメ」

とか、そんなことよりも”自分の大好き”を最優先に生きている。

だから、患者さんよりも高血圧だし、肝臓の数値も悪いし、痛風まで持っている…。

でも、まったくアンチ薬ではなく、高血圧なら血圧を下げる薬を飲んで血圧の上がる食生活もするし、あらゆる薬を駆使して”自分の大好き”を辞めないで実現させる。

体の症状を治すとか、単純に病気を緩和させるために薬に頼るのではなく、我が大好きを辞めないために薬を使っている。

普通の意識の人は、薬に依存するけど、帯津先生は”薬さえも利用する”。

その”意識”こそが最大のクスリであり、薬の毒さえもクスリに変えてしまうパワーがあるのだと思う。

逆に

「あれは食べちゃダメ」
「これをしなければならない」

など、体も心も望んでいないのに、制限や”ネバネバ”の健康法をやっていると、きっとどんな体に良い食事や健康法も毒になってしまい、体調がより悪化してしまう人もいる。

自然食や自然治療にこだわり過ぎる人にその傾向をよく見る。

もちろん帯津先生の真似をすれば、それが全員にとって正解というわけではなく、帯津良一という人には、この生き方が正解であり、とにかく自分ファースト、ワタシの大好きに勝るクスリはないのだと思う。

“意識”が常識を超える。

他にも

「ホピの呪い」

「シュタイナーとの遭遇」

など、もうビックリ仰天のエピソードが山ほどあり、僕はもう楽し過ぎて時間がいくらあっても足りなかった。

そして、帯津先生が目指すホリスティック医学の行き着く先は

「生と死の統合」

と一言仰った。

「あの世とこの世と両方を考えた医学」

である。

人は死なない。死んだ後にも先がある。

それを踏まえた上で医者は何ができるか、患者もどう生きて死ぬのか。

まさに”魂の医療”であり、これぞエンディング・ヴィレッジそのものである。

新しいクニづくりに必要な役者や叡智が次々に繋がっていく。

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