日本の梅干しがアメリカに

シャスタから車で2時間南下”チコ”の街へ。

ここにアメリカに来て50年以上、今年94歳になる”八木かず子さん”という女性がいる。

かの有名な

「マクロビオティック」

の提唱者である”櫻澤如一先生”に直接教えをもらっていたご主人と一緒にアメリカで無農薬オーガニック梅農場を5エーカーも営み、アメリカで梅の木から梅干しまでを生み出した第一人者。

世界のマクロビも逆輸入として後から日本にも広がりましたが、当時から櫻澤先生は、弟子達にとにかく

「日本を出て世界へ」

と、ドンドン海外に送り出していたようで、この日本においては良いものもストレートには普及しないことを予め見据えていたよう。

いかんせん櫻澤先生本人も戦時中に逮捕されて刑務所送りになるほど、日本国には完全にマークされていた生粋の革命家であったとか。

八木かず子さんは、すでに第一線を離れて、この梅農場も長く売りに出していたけど、なかなか引き継げる人が見つからないまま10年ほど歳月が経ち、今は新しい若い日本人オーナーの”KIYOKOさん”に引き継がれて、梅農場も梅干しもカリフォルニアの地で8年間も継続している。

とはいえ、5エーカー（6000坪）を女性1人で管理するのは容易なことではなく、なんとかこういった場所が無理なく持続するようにみんなで応援したいところ。

それにしても、八木かず子さんが昔残した”10年もの（実際はそれ以上）”の梅干しもあり、それは単なる食品ではなく、サプリメントも超えた薬そのもの。

アメリカで見かけた際には是非ともお試しあれ。