石川県には”社会福祉法人佛子園(ぶっしえん)”が運営する2つの地域コミュニティ施設がある。
「B’s行善寺」
と
「Share金沢」
というもの。






白山市にあるB’s行善寺は、お寺を中心に
*温泉
*食事処
*保育園
*クリニック
*スポーツジム(プール・ヨガスタジオ)
*障害者施設
*カフェ
*コミュニティ集会所
が、すべて1つの敷地の中にあるだけでなく、公園広場を中心にして1つのテナント施設の中に一体化している。
近隣住民は温泉入浴料は無料。
朝から保育園は賑やかに子供たちが遊んでおり、その上には障害を持った方々がいて、温泉営業時間となると、ふらふら近所のお年寄りなどが温泉にやって来る。
その後、スポーツジムがオープンすると、老若男女がヨガや運動で集い、隣のコミュニティ集会所では、何か地域の会員がミーティングを開いている。
ここには、子供もお年寄りも、観光客も地域住民も、障害の有無関係なく、すべてが
「ごちゃ混ぜ」
で暮らせる小さな社会コミュニティで実現している。
エンディング・ヴィレッジ構想を手がける今、多方面から
「ここは視察した方が良いよ」
とアドバイスがあり、急遽知人を通じて視察訪問。
多様性の共存が実現していて大変学びとなる。
そこから30分先には、同じ佛師園が運営する”Share金沢”という場所がある。



ここは、なんと僕らのエンディング・ヴィレッジで今回手にした土地とまったく同じ
「11,000坪」
という敷地面積の中に、また新たな福祉コミュニティ社会を創造している。
障害を持った子供たちが30名暮らす施設。
高齢者やグループホームの人々が暮らす施設。
森のようちえんやフリースクールで子供たちが学ぶ施設。
近隣大学へ通う学生寮。
そして、地域住民が通う温泉などなど。
これらが11,000坪の土地の中にすべて含まれている。
もともと戦争孤児などをお寺として受け入れており、お寺が家族となって子供達を支えていたそう。
「おじいちゃん、おばあちゃんに代わる家族がいたらもっと良いね」
という流れから、高齢者を受け入れる福祉施設を作ることに。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんがいたら良いね」
また新たな家族役を受け入れるために、金沢近隣の大学へ通う学生寮を作る。
そこの学生は、ボランティアをしたら家賃が半額。
今現在も小さな平屋建てだけど、ボランティアをしたら光熱費などすべて込み込みで3万円で滞在できる。
目的は家賃収入じゃなくて、彼らの存在そのもので、人と人が多世代で立場違えど交流することだから。
今の社会は、子供は子供だけ、お年寄りはお年寄りだけ、障害者は障害者だけ、すべて縦割りで分けられている社会構造。
本来世代も置かれている立場や環境も違う人々が同じ社会で共に暮らすことの方がそれぞれにとても学びや良い影響がある。
今の現代人の多くは、人生を”幸せ”と思っている人は少ないけど、ダウン症の方々は90%以上が”幸せ”と感じながら日々を生きているらしい。
そんな幸せな人々と一緒にいたら、誰だって幸せが伝播して皆よりハッピーになれるのに、今の社会では隔離されてしまっている。
それはとてももったいないこと。
そんな様々な視点から、ごちゃ混ぜ社会を実現している先進的な社会モデルが石川県には存在している。
我々もコミュニティ事業部メンバー総出で視察して、とにかく学ばせて頂き、八ヶ岳では八ヶ岳のやり方で、また新たな価値観の社会モデルを生み出していく。













長い長い長ーいこと泰平さんのブログを読ませて頂いています。
いつも嬉しくなるような世界のことを伝えてくださり
ありがとうございます。
とっても素敵なコミュニティですね。
憧れます。
日本全体、社会全体がこうなるといいなぁって思います。
自分のできることからやっていくしかないですね!
今後のブログも楽しみにしています。
いつもありがとうございます。