20万平米(東京ドーム4個分相当)の敷地面積を誇るヨーロッパ最大のエコ・ヴィレッジのフィンドホーンの”ザ・パーク”と呼ばれるエリア。
これとは別に8kmほど離れた場所に”クルーニー・ヒル”と呼ばれる大型ホテルコミュニティ施設の敷地があるとか。
とりあえずザ・パーク内のビジターが滞在できるトレーラーハウスに滞在中。
今でこそ、住民300人以上、短期滞在者も含めると500名近い人々が暮らすフィンドホーンのザ・パークも最初は62年前にやって来た3人の大人の1台のトレーラーハウスから始まったもの。
今だに、そのブルーのトレーラーハウスは残されて大切にされている。
エコ・ヴィレッジとして名が知られているように、コミュニティの発電は風力発電や太陽光発電で大部分をまかなっており、下水処理システムも”リビングマシーン”という植物を使った下水処理で500名までの下水は1日で処理できるとか。
農業は無農薬・無化学肥料で有機肥料は使うオーガニック栽培。








敷地の中には住民が暮らす多種多様な住居からゲストが暮らすトレーラーハウスやゲストハウスが立ち並び、イベントホールや瞑想センター、カフェや中規模なスーパーマーケットのようなものまで存在している。

とにかく規模が大きい…。
日本でエコ・ヴィレッジというと10名〜20名くらいのものが主流だけど、その10倍から20倍規模。
60年以上の歴史は伊達じゃなく、そしてハード面だけに限らず、フィンドホーンの人々は住民同士の繋がりも濃く、今のところお会いしている人々みんなめちゃくちゃ良い人ばかり。
確かに世界的に知られるコミュニティだけに、理想郷のような世界が実現しつつあるのだろうけど、でもこのフィンドホーンが、今あらゆる面において、変革の時に迫られている。
特に財政的な危機が深刻であり、そのきっかけはコロナ禍も大きなものだけど、同時に発生したイギリスのEU離脱(2020年1月31日)もフィンドホーンに大ダメージ。
コロナ禍でビジターが訪れなくなっただけでなく、イギリスのEU離脱によってヨーロッパ人のVISAの問題など多々重なり、コロナ前とコロナ後のフィンドホーンでは状況がかなり変わってしまった模様。
“フィンドホーン”と一言で言っても、現地に来て知ったのだけど、ここは元々”フィンドホーン村”という1000人くらいのスコットランドの村があり、その村の中に”フィンドホーン”というエコ・ヴィレッジが一部に存在していて、その運営の中核を”フィンドホーン財団”という組織が担っている。
そして、このフィンドホーン財団が、運営が立ち行かなくなって破綻して、今大きな清算に向かって動いている。
大勢いたメンバーも今は12名しか残っておらず、ほとんどのメンバーが解雇され、所有していた様々な施設もほとんど売却に出されており、フィンドホーンの象徴の1つであったクルーニー・ヒルという100室以上あるホテル&コミュニティ施設も売却するとか。
とはいえ、住民は住民で長い人は40年、50年以上も暮らしているから、そのままコミュニティの暮らしは継続されながらも、去る人も大勢いるみたい。
12名の財団メンバーも9名はコミュニティ体験をしたことがない外部から組織再建のためにやって来たメンバーであり、旧来からのコミュニティ住民との確執は少なからずありそうな雰囲気。
とはいえ、コミュニティの人々に状況を聞こうにも、情報があまり入ってないのか、そこまで皆が運営そのものには関心がないのか、フィンドホーン全容の情報がまったく入って来ない。




すでに様々な立場の住民4組のインタビューをしたけど、まだまだ不明確なことも多いので、引き続き現役財団の人々も含めてインタビューを続けてみる。












コメントを残す