たきさわたいへいオンラインサロン「MAYIM(マイム)」

青春のクルーニー・ヒル

青春のクルーニー・ヒル。

フィンドホーンコミュニティから車で10分ほど、距離にして8kmほど離れたフォレスという町の丘に

「クルーニー・ヒル」

と呼ばれる巨大なお屋敷、もう”お城”と言っても良い施設がある。

3階建て、部屋数100室以上もある元ホテルであり、ここがフィンドホーンメンバーの元々の本拠地と言っても過言ではない場所。

フィンドホーンの活動(収益)のメインは、コロナ前まで積極的に”フィンドホーン財団”が実施していた”体験プログラム(週間)というコミュニティ体験の滞在サービスであり、その時は、このクルーニー・ヒルに参加者は1週間滞在する。

こうした宿泊者とは別に、クルーニー・ヒルにはフィンドホーン財団のメンバーが寝食を共に住み込みで日夜働いていた。

僕がインタビューしたベテランコミュニティメンバーも、ほぼ全員がクルーニー・ヒルの元メンバーであり、そして財団に所属していたスタッフ。

財団正規メンバーは、多い時は常時100人もいたそうで、ボランティアスタッフも含めると250名ほどの組織だったみたい。

住込みメンバーは、寝る場所と食事は与えられるので、どの仕事をしてどんなに働いても月給にして200ポンド(4万円)
ほど。

200ポンドすらもらえないメンバーもいながらも、誰もがお金のためにコミュニティに来て仕事をしているわけでもないから、特に不平不満が多く出るわけでもなく、皆で仲良く1つ屋根の下で共同生活をしながらコミュニティを運営していたそう。

フィンドホーンといえば、エコ・ヴィレッジの広大なザ・パークの方の印象が強いけど、このクルーニー・ヒルがコミュニティの心臓部であり、その役割を担っていたのがフィンドホーン財団(1972年〜)という組織。

でも、最初はコミュニティの大黒柱であったフィンドホーン財団も、フィンドホーンコミュニティに移住してくるメンバーも増えていくうちに

「大黒柱から数多ある柱の1つ」

に立ち位置が変わりつつあって、フィンドホーンコミュニティという財団には直接関わらない人々も含めた”傘”が新たにフィンドホーン全体を覆うようになる。

それでも”体験プログラム”を有するフィンドホーン財団の存在は重要なものだったけど、コロナ禍によって収入がまったくなくなり、ここに来て過剰投資していた借金が膨れ上がり、ついには財団そのものの存在の危機、さらには青春のクルーニー・ヒルまで売却するに至った。

今もなお、売却に向けて整備中で、僕が訪れた際も中には入れず、この日はクルーニー・ヒルにある鉢植えの売却セールをやっていた。

ここにあるものは、すべて売るか手放す整理をしている様子。

僕は部外者だからわからないけど、コミュニティの人々にとって、この場所が荒廃して売却されている姿は辛いものが色々あるよう…。

100名いた財団のメンバーは、今現在は12名のみ。

そのうち体験プログラムなども通してコミュニティをちゃんと知っているのは3人だけであり、残りの9名はほとんどコミュニティ体験もせず、組織運営や改革の能力だけを買われて外部から招集された人々が多いと聞く。

財団が企業であるならば、経営危機となって突然外部から経営陣がゴロっと入れ替わり、次々にリストラしているような状況であり

「フィンドホーン財団=悪」

のような雰囲気もあるけど、双方の話を聞いている限りは必ずしも新規財団メンバーもリストラだけのためにやって来ているわけでも無さそう。

これまでの体験プログラムでは時代にも合わないから、新しいプログラム案を色々提供したそうだけども、古いコミュニティ重鎮メンバーからは反対され、わざわざ呼ばれて来たのに、提案したら受け入れてもらえず批判されるなら、もうみんなで辞めようと去ったコンサル担当も大勢いるみたい。

コミュニティ運営も大きくなると複雑な事情が色々入り組んでいる感じ。

僕は部外者だから何も言える立場じゃないけど、自分のところだったらどうするかなぁ…と色々考えさせられる。

キブツ八ヶ岳は、これからきっと大きく成長していくタイミングだけど、僕の中では最初から”人として持続可能なコミュニティ”の設計を考えているから、今の時点から次世代にどう繋げられるか、1人のリーダーやカリスマに依存しないコミュニティ作りを意識している。

特定の世代だけの仲良しクラブでは、いつかみんな一緒に歳をとってしまい、気づいた時にはコミュニティも少子高齢化、過疎化で存続の危機に陥ってしまう。

それで幕を引くコミュニティも自然だけど、本来の”村”という存在は、存続の危機に脅かされる理由は2つくらい

「外部からの侵略」
「大飢饉による食糧危機」

であり、お金の時代以前の古代より自給自足で人の世代も循環している村は、お金が理由による破綻はそもそもありえない。

でも、そう簡単にはいかない現代におけるお金が必要なコミュニティ運営というか経営…。

人類は進化しているのか退化しているのか、昔は当たり前に出来ていた暮らしが出来なくなっている。

ホント、僕の中では、会社経営よりも遥かに難しいコミュニティ運営。

ということで、本日キブツゲスト2024の一次募集最終日。

残り42名まで参加できますので、是非参加者も一緒に未来のコミュニティ運営についても考えていけたら。

https://tenkataihei.blog/?p=9215

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