たきさわたいへいオンラインサロン「MAYIM(マイム)」

生い立ちシリーズ第三話

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脳科学の研究から超心理学の世界へ

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前々回からお伝えしている滝沢泰平の生い立ちシリーズ。

息子の小学校入学をきっかけに始まった自身の過去の振り返りですが、小学校、中学校を中心に高校や大学までもさらっと前回まではお伝えしました。

ということで、今回からは社会人編。

学生を卒業して社会に初めて出たのは、今から12年前の2005年4月でした。

新卒入社で入った会社は、某大手の旅行代理店。

実は学生時代に目指していた会社は商社であり、就活で受けたのは90%以上が商社、あとはマスコミ関係と旅行会社数社ほどでした。

商社を目指したのは、高校生時代に坂本龍馬に刺激を受け、自分もまた世界を股にかける仕事をしたいと思い、商社に入ったら世界各地を飛び回れるような安易なイメージがあったからです。

旅行会社も同じで、マスコミは興味本位でテレビ局なども受けました。

結果的に中堅どころの商社数社から内定をもらったものの、希望する企業の選考は落ちてしまい、せっかくなら大きな組織を体験してみようと、他にも内定をもらった大手旅行代理店に入社したのでした。

ただ、将来は独立、フリーランスで自由に生きて行くことは学生時代からある程度決めていたことなので、就職活動も人生がかかっている深刻なものとは捉えず、かなりお気楽に考えていた方だとは思います。

一応、就職活動中だけ真面目を装うために、ずっと金髪だった髪も黒髪に染めましたが、内定直後にまた元の金髪に戻し、内定者研修などもそのままの髪型で参加していたので、すでに「あいつはなめてるな」と問題児扱いされていました。

人事を完全に敵に回したのは、入社後の新入社員研修。

入社して1ヶ月以上は、会社が用意した研修所に内定者は缶詰状態となり、これから旅行会社の社員となるための教育、勉強、ビジネスマナーの基本などを学ぶのですが、新入社員には内定後から入社までの間に準備する宿題が出されており、それは自分が関心のあることを研究してこの新入社員研修でプレゼンするものでした。

その年の内定者は60名前後。そのうちのほとんどの同期は、旅行会社だけあって旅行や地理に関する研究をまとめて上手にプレゼンしてましたが、自分のプレゼンテーマは「右脳教育について」という、旅行とはまったく関係のないテーマでした。

関係のないテーマだけでなく、12年前の時代では、まだまだ右脳教育や右脳の持っている力は世間一般には認識されていなかったので、研修を担当していた人事をはじめ、同期の仲間も「こいつは何を考えているんだ?」と明らかに変人扱いの目で見られていました。

話の内容としては、左脳と右脳の持っている機能の違いだけでなく、左脳の100万倍以上のスーパーコンピューターとしての力を持っている右脳を現代日本はまったく生かしきれていないこと、この会社の研修内容をはじめ、現在の日本の学校教育から社会のあり方を含めて左脳型社会であり、これからの時代は右脳型ビジネスマンが必要であると力説しました。

いずれにしても、生意気な人間であったので、こんな研修をやるより脳トレーニングをした方がずっと意味があることを伝えていたら、当然ながら会社側からは白い目で見られ、内定者時代に続き、やはり入社をしてもこいつは問題児であったという立ち位置を完全に確立しました。

ところで、なぜ自分は右脳のことなどに関心があったのといえば、それは自分自身が“左利き”であることが影響をしています。

左利きの人間として小さな頃から当たり前に生活してきましたが、そもそもなぜ人間に左利きや右利きがあるのか知りたく、それを突き詰めていくと、人間の脳と利き手の関係が何かしら絡んでいることを知ったからです。

そして、右脳の持っている未知の力を知り、そこから脳をトレーニングしていくと、人間が本来持っている潜在能力、超能力を使いこなせることができるようになることも知りました。

やがて、松果体と宇宙との繋がり、人間の持つオーラやチャクラのことも知り、社会人1年目は、仕事を一生懸命やるよりも独自に右脳トレーニングを重ねて、1人でオーラを視る練習や速読、速聴などを試していました。

そんな仕事よりも宇宙や目に見えない世界に夢中だった社会人1年目、やがて脳から人間の持つ心や意識へと関心がいくようになり、その過程で心理学の世界へも足を踏み入れることになりました。

専門的な学術書なども何冊も読みあさりながらも、どうも一般的な心理学の中では真理の探究には物足りず、そして心理学のコーナーからついに「超心理学」や「精神世界」といったカテゴリーへと突き進むようになりました。

この分野に来てからようやく自分の考えていることと納得するような情報と出会い、単なる心の問題だけでなく、オーラをはじめ、霊魂とも言える人間の本質の部分まで調整しないと、人を癒す根本的なセラピーもできないことを知りました。

そこで、もともと興味のあった心理学をより本格的に学び、またこれに独学で精神世界も学んで心理学とも融合させ、魂の深い部分や霊体も癒されるようなセラピストを目指そうと、臨床心理士の資格を取るために仕事を辞めて大学院を目指すことにしました。

新卒入社から1年6ヶ月。退職の段取りも決まり、2ヶ月後にはフリーターとなってしばらくは自由きまま生きようと思っていた矢先に、まさかの展開が。

当時、採用は東京でありながらも配属は大阪であり、同じ同期の仲間で付き合っていた女性も大阪にいました。

退職後は、自分だけが東京へ行く予定となっており、彼女は大阪に残るはずであったのが、ある日に突然「私も仕事を辞めて東京へ行く」と。

「えぇ!?一緒に来るの??」

嬉しいようで、どうやって食べさせていこうと不安にもなり、そこで「仕方ない、東京で少し真面目に働くか」と思い、すでに退職まで1ヶ月ちょっとほどしか時間がない中に大慌てで転職活動開始。

運良く採用活動をしていた雰囲気の良いベンチャー企業への入社が決まり、そして今度は東京で一緒に生活する家探し。

それもあっという間に決めて、今度は相手の両親に挨拶に結婚を前提とした同棲のご挨拶に行き、バタバタバタと24歳のクリスマス、大阪から東京へ引っ越して新たな新生活が始まったのでした。(続く)

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