たきさわたいへいオンラインサロン「MAYIM(マイム)」

生い立ちシリーズ第八話

(前回の続き)

2010年12月10日、念願だった第一子が誕生しました。

予定日は12月12日だったので、2日違いではありましたが、産まれる前日の検診では、まだ頭が産道の入り口に収まっておらず、このままだとちょっと予定が遅れるかもというお話がありました。

「頭をちゃんと収めて、もういつでも自分のタイミングで出てきてね。待っているよ」

そうお腹の中に話しかけていると、その日の夜に突如陣痛が始まり、未明に病院へ移動して午後には産まれたのでした。

やっぱり赤ちゃんは、お腹の中にいてもコミュニケーションが取れるものだと感心したものです。

それにしても、初めて親になるという経験。

これは今でも自分の意識転換の1つのきっかけでしたが、もう言葉にならないほどそれは感動を超えたものであり、その日、その瞬間から世の中の見る目が変わってしまったのをよく覚えています。

親だから、当然我が子が可愛く見えるのもありますが、それが他の赤ちゃんや子供はもちろん、それどころか、大人も含めて、皆が赤ちゃんの時代もあり、

そして、誰もがたくさんの愛に見守られてこの世界に来たのだと思うと、すべての人に対して愛おしく思うようになってしまったのです。

もちろん自分自身にたいしても。

そして、人間観察が大好きな自分にとって、赤ちゃんというのは、もう24時間見ていても飽きず、今でも子供は自分にとっては観察する対象であり、好奇心が掻き立てられます。

そんなこんなの2010年の年末。4年間勤めた会社では、希望退職者に第一号に名乗り出て仕事を辞めることを決め、同時に子供も生まれて家族も増え、2011年より新たな人生が大きく始まろうとしている状況でした。

以前にもお伝えしましたが、会社の退職は2011年3月末でしたが、実際の勤務は2011年1月末までであり、2月と3月は出勤せずとも退職金代わりに給料も出て、4月からは失業保険ももらえる段取りでした。

自分の場合は失業保険は確か4ヶ月、2011年4月から7月まではもらえることになっていたと思います。

「2011年の夏頃まで時間はあるから、子育てもしながら自分ができる仕事を考えていくか・・・」

子供が生まれた時点において、もともと育児休暇を取ろうとして自分にとっては、普通にサラリーマン生活をするつもりもなく、頭の中はフリーランスとして、自分で好きな時間に仕事をして育児にも専念できる生活スタイルを計画してました。

まず、自分が得意とするのはネットビジネスであり、幸いにも生体エネルギー研究所と七沢研究所という2つの組織で最新テクノロジーの商品を開発していたので、それらをネットを通して販売していくことを考えました。

早速、2つの研究所に話を提案しにいくと、双方とも独立することを支援してくださり、小売店として販売していく許可を頂きました。

「ネットショップでも作るかな・・・」

とりあえず何でも自分でやりたがる性分から、ネットショップなども自分で作ろうと思い、2011年1月末で事実上の退職をしてから2月頭よりネットショップ作りをはじめました。

ちょうど1月末から、里帰りしていた母子も戻ってきて、家の中に生後間もない赤ちゃんがいての生活でしたが、その中で子育てもしながら事業の立ち上げと、サラリーマン時代よりもハードスケジュールで部屋に篭りっきりで2月を過ごしました。

「思ったよりも大変で、こりゃ1ヶ月では無理かな・・・」

新月スタートを常に意識していた自分は、2011年3月5日の新月にお店のオープンも計画していましたが、さすがにたったの1ヶ月でそれも1人で全部を準備するのは容易ではなく、オープンを4月にしようかとも途中思いました。

ところが、頭の中で4月オープンを考えると、なぜか胸がソワソワする。

「(?・・・これは頑張って3月頭を目指すか・・・)」

こうして死に物狂いでパソコンにかじりつき、なんとか2月中、実質1ヶ月もしないでネットショップを作り込んで、商品も仕入れて、事業届けも出して、すべてを完成させたのでした。

そして、迎えた3月5日のネットショップのオープン。

ドキドキでしたが、無事にサイトのシステムも問題なく稼働して事業が開始できました。

僅かながらも、当時にはブログ読者の方々もいたので、オープン初日から多くの方に応援して頂き、ネットショップも思った以上に順調に推移をしていきました。

それと同時に、ネットショップ以外の事業も進めており、自分は都内にサロンスペースを作る予定で、その候補地も決まり、具体的にセッションメニューや施術内容も考えて、春過ぎには個人個人とのセラピーを展開していく予定でありました。

すべてが順調に走り出したと思った2011年3月。

なぜ、4月のスタートではドキドキしたのか、その理由がわかったのは事業を開始して6日目。

2011年3月11日でありました。(続く)

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