グラストンベリーで託された”水”を繋ぐミッション。
今回イギリスに向けて日本を出る直前、10年ぶり?くらいの旧友から突然連絡があった。
「泰平さん、イギリスに行かれるのですか?実は先日までニュージーランドの先住民達とのセレモニーに参加していて、そこで使われた”水”をグラストンベリーに繋いで欲しくて」
どうやらニュージーランドで少し前、数年前より企画されていた世界中から祈り人が集まる重要な一大セレモニーが催されたようであり、そこでニュージーランド北島のタウポ湖近くの聖なる泉から水が運ばれ、セレモニーに使われていたそう。
そして、そのニュージーランド随一の聖なる泉は、現地の人々の話では
「イギリスのグラストンベリーと繋がっている泉」
として知られており、セレモニーの後にこの水をグラストンベリーに繋ぐことが大切とされる中、ふとしたことに僕がイギリスに旅立つことを目にして”もしや?”と連絡が来たのだった。
「グラストンベリー行きますか?」
ということだったので
「はい、もちろんグラストンベリーも大きな目的の1つで」
となり、ではすぐにでも水を渡さないととなって、友人は関西にいるため
「近々関西に来られる予定はありますか?」
と聞かれたら、まさかの翌日から関西滞在だったので、あっさりと翌日に受け取れる奇跡的な流れに…。
ということで、ニュージーランドからかなり大切なバトンが、よりによって旅のトラブルメーカー滝沢の手に渡ってしまった。
案の定色々危機もありつつも、僕は何としてもグラストンベリーに辿りつかないといけなかったのです。
「グラストンベリーのどこに繋ぐのか?」
もちろんグラストンベリーといえば、やはり最大の聖地”トー(TOR)”の丘ではあるものの、このトーの麓には”赤い泉(Red Spring)”と呼ばれる聖なる古代井戸がある。
そこは“チャリス・ウェル(聖杯の泉)”と呼ばれる庭園の中にあり、かの有名な”キリストの聖杯”が埋められた地としての伝説があるイギリスで最も古い井戸。
ジョン・レノンが、あの名曲”イマジン”のインスピレーションを受け取った場所としても有名。
キリスト磔の際、その血を受けた聖杯故に、この泉から湧き出す水は鉄分を多く含む赤い水。
このチャリス・ウェルの赤い井戸へ、ニュージーランドからの水を繋ぎ、融合させる。
この井戸の有名なシンボルは、2つの真円が重なる
「ヴェシカパイシス」
という神聖幾何学。
フラワーオブライフの”始まり”であり、また円が重なる部分は女性器にも例えられ、これもまたトーの形状ともシンクロする。
他にも”受精卵”の細胞分裂でもあり、あらゆる側面からも始まり、融合から生まれることの象徴でもある。
さらにチャリス・ウェルの道路挟んで向かいのまさにトーの入口横には”White Spring”と呼ばれる白い泉がある。
ほぼ同じ水源のはずが、ここはカルシウムがたっぷり含まれる白い泉であり、チャリスウェルの井戸が女性性で、こちらは男性性を象徴する井戸としても知られる。
ニュージーランドからの水をさらにホワイトスプリングとも融合し、男性性と女性性の陰陽統合。
実際グラストンベリーは”セントマイケル・ライン”と”セントメアリー・ライン”の男性性と女性性の2つのレイラインの交差点。
ちなみにセントメアリー・ラインは、マグダラのマリアのことであり、これについてはまた後日。
ホワイトスプリングは常に開かれている場所じゃなく、限られた曜日の限られた時間しかは入れないからタイミングを合わせるのが大変だった。
とにかく大事な春分前に、受け取ったバトンを手にあれこれ走り回る。
天からご指名、謎の運び屋ミッションもやれることはやった。
後は、まさに神のみぞ知る。
春分、グラストンベリーから世界に向けて新しい統合の時代を祈る。
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